シドニー:オセアニア旅行の始まり
シドニー, オーストラリア
日付変更線を越える長旅から、タロンガ動物園とシドニー・オペラハウスでオセアニア旅行を始めた。
旅
シドニーでの短い滞在から、ケアンズで熱帯雨林の上を飛び、グレート・バリア・リーフに潜るまで。
2025年12月12日–14日 · シドニー · ケアンズ · 2件の記事

シドニー, オーストラリア
日付変更線を越える長旅から、タロンガ動物園とシドニー・オペラハウスでオセアニア旅行を始めた。
ケアンズ, オーストラリア
ヘリコプターからサンゴ礁と熱帯雨林を見下ろし、グレート・バリア・リーフでシュノーケリングと体験ダイビングを楽しんだ。
日付変更線を越える長旅から、タロンガ動物園とシドニー・オペラハウスでオセアニア旅行を始めた。
今回のオセアニア旅行は、難航する旅程作りから始まった。満たさなければならない条件がいくつもあった。
まずニュージーランド南島では、僕たちは自分で運転するのが面倒だったので、クイーンズタウンとクライストチャーチを結ぶツアーに参加することにした。このツアーは5日に一度しか出ない。これだけで旅程の大枠が決まった。先にニュージーランドへ行って5日前の便に参加するか、先にオーストラリアへ行って後の便に参加するかだ。僕たちはニュージーランドのビザを別に取っておらず、当時僕たちに適用された制度では、オーストラリアのビザを持ってオーストラリアから渡航すればニュージーランドに入国できた。つまり、先にオーストラリアへ行くしかない。これで日程はほぼ固定された。
しかもツアーはクライストチャーチ発。次の問題は、ニュージーランドでは北島と南島のどちらを先に回るかだった。調べてみると、南島からアメリカへ帰る便はどれも北島で乗り継ぐのに、北島からなら直行便がある。なら南島を先にするしかない。
ここまで来て、ようやくオーストラリアのどこからクライストチャーチへ飛べるかを考えられる。オーストラリアで絶対に外せないのはケアンズだった。グレート・バリア・リーフで潜る。これは確定だ。ところがケアンズからクライストチャーチへの直行便はなく、メルボルンかシドニーで乗り継ぐ必要がある。それなら、そこで遊んでいけばいいじゃないか。調べるとメルボルン経由のほうが明らかに安かったので、ひとまずメルボルンを入れた。
では、アメリカからケアンズへはどう行くのか。当然こちらも直行便はなく、やはりシドニーかメルボルンで乗り継ぐ。しかもよく見ると、乗り継ぎ時間がひどすぎて受け入れがたい。それなら乗り継ぎ先でもう一日遊べばいい。シドニー、ケアンズ、メルボルンの順に回る航空券と、その逆順の料金を比べたところ、前者のほうが明らかに安く、時間もまともだった。こうしてこのルートに決まった。
信じられないかもしれないが、最初はメルボルンへ行くつもりなんてまったくなかった。
要するに、こうして旅程は完成した。
2025年12月10日の夜にアメリカを出発し、到着したときにはもう12日。間の11日は、僕の人生からそのまま消えた。
15時間半もかかる超長距離便では、プレミアムエコノミーに乗った。個人的には、プレミアムエコノミーを普通に買う人はたいてい割に合わないと思う。意味があるのはアップグレードのときくらいだ。エコノミーとの差は小さく、リクライニングも大したことがないのに、値段は普通なら2倍以上する。ところが公式サイトでマイル交換を見たら、プレミアムエコノミーが7万ポイント、普通のエコノミーが8万7000ポイントだった。意味がわからない。でも本当にそうだった。
そこでプレミアムエコノミーを取った。座席を選ぶときには最後列しか残っていなかったので、そこにした。そしてハマった。最後列は後ろの壁が近く、リクライニングがさらに制限される。飛行機に乗ったことがある人ならわかると思うが、座席なんてそれほど精密なものではない。公称の角度は公称の角度で、体格のいい人がぐっともたれれば、体感ではさらに10度くらい押し倒せることもある。普通なら体重でもう少し角度を稼げるのに、最後列は壁があるのでそれがまったくできない。かなりつらかった。勉強になった。もう絶対に最後列には座らない。
最終的には、まあまあ休めた。というより、これだけ長ければ休まずにいるほうが難しい。その日の午後は予定通り、シドニーで有名なタロンガ動物園へ行った。動物園の地図はこちら。
動物園では、今日も今日とて『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』状態だった。
それから、ネットで大人気のカピバラもいた。
コアラもいた。コアラ専門の動物園では、このあともっとたくさん見ることになる。
これで一日目は終了。時差を直すため、急いでホテルへ戻って寝た。
次の日は、シドニー・オペラハウスへ行った。
内部ツアーに参加して、オペラハウスの舞台裏をたっぷり見て回った。ガイドから聞いたのは、オペラハウスのいろいろな裏話、建築家一家の愛憎劇、そして世界で唯一オペラハウスに登った人物はトム・クルーズか、それともジャッキー・チェンか、というクイズだった。
そして次の写真が、内部ツアーだからできること。誰もいないコンサートホール、体験版。
見学が終わると、ほかに特にやることもなく、午後には飛行機に乗らなければならなかったので、近くの公園を歩いた。景色はかなりよく、公園からは別の角度でシドニー・オペラハウスを遠くに眺めることもできた。
ヘリコプターからサンゴ礁と熱帯雨林を見下ろし、グレート・バリア・リーフでシュノーケリングと体験ダイビングを楽しんだ。
ケアンズに着いたときには、もう夜だった。ホテルでチェックインを済ませると、そのまま食べ物を探しに外へ出た。さすが南国。通りに並ぶレストランや屋台の雰囲気が、僕には海南島そっくりに見えた。食べる場所の心配はまったくいらない。どこにでも店があり、夜遅くまで開いていて、ナイトマーケットもにぎやかだった。
翌朝起きると、天気はよかった。
この日はヘリコプターでケアンズ周辺を遊覧した。まずグレート・バリア・リーフの内側のサンゴ礁を一回りし、それから内陸の深い熱帯雨林と山々の上を飛んだ。
この日の予定はこれで終わり。あとは海辺と街をのんびり歩いて過ごした。
3日目は、この旅行で一番楽しみにしていたメインイベント、グレート・バリア・リーフでのダイビングだった。シュノーケリングとスキューバダイビングの両方が含まれている。水中で写真を撮るため、前日に街を歩いたとき、透明な完全密封タイプのスマホ防水ケースを買っておいた。これがかなり高い。Amazonで調べると、ネットなら2割くらい安く買えたらしい。でも今さらネット注文はできないし、現地価格が2割増しくらいなら、まあ許容範囲だ。行く予定がある人は、あらかじめ持ってきたほうがいい。
朝早くから、僕たちはわくわくしながら出発した。ツアーには送迎がついていて、車に乗り遅れるのが怖かったので、かなり早めにホテルの下で待っていた。やがて小さな車が来て、近くのマリーナまで送ってくれた。それにしても、ケアンズは本当に小さい。この距離なら、車を待っていた時間で自分たちで歩いたほうが早かった。
船に乗ると、ろくに読みもせず、免責やリスク承諾の書類を何枚もまとめてサインした。僕らにとってはほとんど「何があっても知りません」書類の束だ。笑うしかない。そのあと船で1時間半かけて、最初のポイントへ向かった。
入水!
防水ケースに入れれば、スマホは濡れないし、水中でも操作できると思っていた。考えが甘かった。確かに水は入らない。でも操作もまったくできない。ケースの問題ではなく、水面では普通に使えるのに、水中へ入るとタッチ操作が全部消える。使えるのは本体の物理ボタンだけだった。幸い、そうなる可能性は事前に考えていて、対策も調べてあった。カメラを起動した状態なら、音量ボタンをシャッター代わりにできる。だから水中写真は全部この方法で撮った。
ここで絶対に気をつけなければならないのが、電源ボタンを押さないこと。一度押したら終わりだ。画面がロックされ、タッチ操作ができないので解除不能。パスコードを設定していなくても、ロック画面をスワイプしてカメラへ戻れない。いったん水面へ出て、ロックを解除してから、もう一度潜るしかない。
こうして僕たちは泳ぎながら、音量ボタンをひたすら連打した。グレート・バリア・リーフは本当にきれいで、夢みたいだった。
ここでシュノーケリングをすると、サンゴだけでなく、いろいろな生き物にも会える。特に熱帯魚が多かった。
船に上がってから、僕たちはタオルを忘れたらしいと気づいた。事前案内には「用意していないので持参推奨」と書いてあったのに、忘れた。そもそもこのツアーを予約したのは何か月も前で、それ以来注意事項を一度も見ていなかった。油断した。仕方がないので、古来より伝わる乾燥法――自然乾燥を使うことにした。太平洋のこの天気なら、乾くのはかなり速い。日差しを浴びて海風に吹かれると、体はほぼ一瞬で乾いた。船の上で日当たりのいいデッキチェアを見つけて寝転ぶと、水着もすぐ乾いた。でもタオルは絶対に持ってきたほうがいい。この乾かし方は肌へのダメージが大きすぎる。
僕たちはダイビングライセンスを持っていなかったので、インストラクターに連れていってもらう体験ダイビングだった。このツアーでは10メートル少しまで潜れた。それ以上潜っても、もう海底に着いていたのであまり意味はない。ネットでは10メートルくらいならスマホも大丈夫そうだと読んだが、インストラクターには「壊れるから持っていくな」と言われた。結局、危険を冒すのはやめた。
スキューバでもシュノーケリングでも、船で貸してくれる全身を覆う防護スーツを着たほうがいいらしい。有毒なクラゲに刺されるのを防ぐためだと聞いた。でも僕たちはそれを知らず、スーツはスキューバのときだけ着るものだと思い、シュノーケリングではまったく着なかった。船の上で大勢が着替えているのを見て、「こんなにダイビングする人がいるの?」と不思議に思っていた。実際はみんなシュノーケリングだった。そしていざ僕がダイビングするときも、まだスーツを着ていないうちにインストラクターがタンクを背負わせてしまい、着る機会を失った。幸いクラゲには刺されなかった。ただ、泳ぎがあまりにも下手で、海底の岩礁に膝をうっかりこすり、皮がむけた。船へ戻ると、感染が怖くて消毒薬をあれこれ塗りまくった。つまり、このスーツは絶対に着たほうがいい!
午後にマリーナへ戻ると、専用の送迎車がホテルまで送ってくれるが、30分待ちだと言われた。ではさようなら。僕たちはそのまま歩いて帰った。朝の経験で学んでいる。この待ち時間があれば、ホテルまで二往復できる。
4日目は日帰りツアーに参加し、ケアンズ周辺のいくつかの観光地を回った。
カーテン・フィグ・ツリー(Curtain Fig Tree)。
ミラミラ滝(Millaa Millaa Falls)。
そして、宮崎駿の『天空の城ラピュタ』のモデルになったとも言われているパロネラ・パーク。
これでケアンズの旅程はすべて終了した。